主人公こと山科凜は、女形として活躍
する歌舞伎俳優。そんな彼は
とある舞台で大きな挫折を味わって
しまう。
しかし、偶然出会った金髪の少女の言葉に希望を見出すと、己を磨いていつか舞台に返り咲くため、自身のご贔屓が学長を務める女学校に『藤波 凜』と名を改め編入する事に。
女学校で待ち受けていたのは、初めて触れる華やかな世界。由緒正しき名家のご令嬢たちと、西洋からの留学生たちだった。
凜は学長のはからいにより、女学生たちの代表である五人の乙女、『英華会』の一員として迎えられる。さらに、同じ英華会のご令嬢たちと一つ屋根の下で暮らすことに。そこには自分を救ってくれた金髪の少女、クリスの姿もあった。
やがて何も知らない凜に、英華会の為すべきことが明かされる。女学校は今まさに、日本と西洋の争いの渦中にあった。それを治めるために、ただ一人の頂点たる乙女、『撫子の君』を決める選挙がもうすぐ行われる。